社会の勉強って。うーん。イメージと違うかも。

先ほど、大手学習塾のネット授業が
YouTubeに上がっているのを見ていたのですが。
上手下手でいえば上手な授業だと思うんです。
そりゃネットで公開してるくらいだから。。。
板書もきれいだし、的は得ているしね。。。
でも、まあネットだからしょうがないのかもしれないけれど、
それを受けている子供がどんな反応をしようが関係ない。
みたいな違和感。
社会の成績が悪いという場合何が原因かに立脚していない
ような気がする。その部分が違和感なのです。
みんな社会の勉強する気があって、当然、板書も取るし
先生の話も聞く。いわば、イイ子ちゃんばかりを集めていれば
それで効果はあるのですが、
社会ができない場合って。
興味がないとか、覚えるのが苦手とか、言葉が難しい、
仕組みが理解できない。
とかだと思うのですね。
その部分に焦点をあてなければ問題は解決しない。
やみくもに仕組みもわからず、ここだけ覚えればいい。でやると
受験が終わるころにはきれいさっぱり。。。
たとえば、明治維新の話で、明治新政府は
中央集権体制を目指したとか普通におっしゃるのだけれど
中央集権て言葉わかんない子は多いと思います。
その子たちにとって、
そのままではチュウオウシュウケンなのです。魔法の呪文。
わかんない。
僕があずかっていたのができの悪い子ばかりなのかもしれないけれど
説明させてみたら。。。
あらかた正確には説明できない。
では、明治維新でなぜ中央集権なの?
それまでの地方分権(幕藩体制)のシステムと
その弊害を説明し、理解させないと
「チュウオウシュウケンノタイセイヲメザシマシタ」
になってしまうと思うのです。
それでは意味がない。
次の段階(高校や社会に出て)で生かせない。
学習塾なのだから成績向上や受験の合格は大切。でも、
そこで終わるものを長い時間をかけて習得させることは
企業目線だと僕は感じてしまうのです。
Whyを説明してあげてこそ、長続きする知識になる。
こればかりは受けてもらわなければ、どんな授業かは
伝わりにくいのですが、、、僕の授業は
歴史は力学だと思うし、ドラマだと思うのですね。
という考えで進みます。単に知識の伝達や覚えておけ的なものではなく
そして、当然、歴史には多面的な見方がある。それも伝えたいのです。
骨組さえしっかり組み立てれば細かい知識は結構スムーズに入るかなと。
それと一定程度教えるサイドの史観は必要かな。。。
そこまでのことは受験に必要ないよ。と言われれば、当然そうなのですが、
自分の教える科目を嫌いだという子、苦手という子は
作りたくないじゃないですか。
愚痴っぽい僕の感想です。
ただ同時に今回の授業は決して否定されるべきものではない。
見せる授業としてはすごく良い出来だから。
ネットの授業。動画授業というのは見せる授業そのものだから。
そして、企業としてそれに取り組むのは間違っていない。
やり抜くべきだと思います。僕が口を出すことではない。
評価するかどうかはお客様に委ねられているのですから。
正しいかどうかの評価を下すのは常に生徒さんと保護者の皆さんだと思います。
札幌市中央区 小中高学習塾 PAT共育ゼミナール

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